結婚の約束をしたカップルが、両親に結婚の許可をもらったら、次は「両家顔合わせ」を行います。結婚式の前にふたりで行う初めてのイベントを成功させるために、準備万端にしておきましょう。
■「顔合わせ」の意味
食事をしながら、彼と自分の家族の親睦を深めるのが「顔合わせ」です。最近は、結納を行わないカップルも増えていますが、このタイミングで同時に行うことも多いようです。
■いつ行う?
結婚式の5〜6ヶ月前までに行うのが一般的です。両家のスケジュールを調整して、日にちを決めましょう。予約などが混み合う恐れもあるので3ヶ月前には準備を終わらせておきましょう。
■参加者は?
結婚を控えたふたりと、その両親で行います。兄弟や祖父母が参加する場合もあります。
■場所は?料理は?
顔合わせに使われる場所で一番多いのが料亭です。個室などもあり、ゆったりとした空間で話ができることが選ばれるポイントのようです。結婚式の会場がすでに決まっている場合は、式場やホテルのレストランで下見を兼ねた食事会をすることも多いそう。料理は、時間をかけて楽しめるコース料理がオススメです。家族の好みに合わせて中華や和風などジャンルを決めましょう。
■席の着き方
入り口に一番近い席にふたりが座り、入り口に最も近い席が女性、上座には男性の父親が座ります。料亭やレストランなどでは上記のように案内されることが多いのですが、絶対ではありません。女性の父親の方が年配の場合などは逆でも大丈夫です。
■服装
きちんとした席なのでカジュアルな服装はNGです。男性はスーツ、女性はネイビーなど控えめな色のスーツやワンピースが好ましいでしょう。女性は和装でも構いません。
■用意するもの
顔合わせの食事会では、ふたりが婚約をした記念として婚約記念品を交換する場合も多いようです。新郎から新婦に婚約指輪(エンゲージリング)を贈り、新婦からは時計やスーツの仕立て券などを贈り合うのだとか。結納も兼ねて行う場合は、さらに結納金を用意することもあります。結納に必要なアイテムはデパートで手に入ります。地方によって必要なものが変わる場合もあるので、両親に相談してみましょう。
■費用はどのくらいかかる?
費用は、料理や飲み物代、個室使用料などを合わせて一人あたり1万円前後が相場です。遠方から両親に来てもらう場合は、交通費や宿泊費も入ります。費用は両家で折半するのが一般的ですが、両親を招待する形で結婚するふたりが持つ場合もあります。支払いの時点で揉めないように、誰が払うのか事前に確認を取っておきましょう。
■進行の仕方
進行は男性側の父親か新郎本人が行います。だらだらとスタートさせるよりも、挨拶や婚約記念品の交換を先に行うことでけじめが生まれ、気持ちも引き締まります。最後は、ふたりから両親への感謝で締めくくると良いでしょう。そのためにも新郎新婦はアルコールを控え、両親が交流できるように話題を提供しましょう。
進行に決まりはありませんが、以下のような流れで行うことが多いようです。
- 男性側の父親から挨拶
- 両家が自分の家族を紹介
- (婚約記念品の交換)
- 挨拶
- 乾杯
- 会食と歓談
- 記念撮影
- 締めの挨拶。新郎と新婦が揃って感謝の気持ちを伝える
■どんな話題がふさわしい?
両家の親が緊張しなくて済むように、積極的に盛り上げようと思っても難しい場合は、事前に話題を考えておくと良いでしょう。例えば、ふたりの子供時代の話や、結婚式のスケジュールについての話は、今後の結婚式の準備にも役立つので◎最近行った旅行や、趣味の話。彼の出身地の名物や、好きな食べ物の話も誰でも盛り上がるのでオススメです。病気やスポーツ、宗教の話題は誰かが傷ついたりする恐れがあるので避けましょう。
更新日時:2020.12.24