プロポーズを終え、結婚することが決まったら、次はお互いの両親への結婚挨拶を行う必要があります。しかし、多くの方がこのときはじめて結婚挨拶を行うはず。そのため、「どういう流れで行うの?」「どういうマナーがあるの?」「挨拶は具体的にどうすればいいの?」などと、戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
そこで今回は、結婚挨拶の流れとともに、当日の挨拶文例、結婚を反対されたときの対処法についてご紹介します。この記事を通してしっかり事前準備して、スムーズかつ好印象な結婚挨拶を実現させましょう。
まずは全体像の把握から!両親への結婚挨拶の流れを押さえよう
結婚挨拶は大きく2つのブロックに分けることができます。ひとつは準備期間で、もうひとつは本番です。それぞれに大まかな流れがありますので、以下でご紹介します。
事前準備の流れ
結婚する意志が固まったら、まずお互いに両親へ結婚したい相手がいる旨を伝えます。合わせて、結婚挨拶をしたいことも伝え、日程調整を行いましょう。このとき、パートナーの情報を伝えておくのがベスト。人となりを簡単にでも伝えておくことで、両親も心の準備がしやすくなります。
日程が決まったら、当日までに手土産を用意したり、会場を押さえたりといった準備を行いましょう。
たとえば手土産は、両親の好みに合わせて選ぶのがおすすめです。このとき注意しなければならないのは、両親の自宅の近所で購入してしまうこと。値段がわかりやすいほか、両親が食べ飽きているものを贈ってしまう可能性もあるので避けるのが無難です。両家への挨拶 喜ばれる手土産の選び方もご参照ください。
準備が整ったら、女性の両親、男性の両親の順に結婚挨拶を行いましょう。婿養子の場合は、男性の両親、女性の両親と順番が逆になるので注意してください。
挨拶本番の流れ
ここでは、パートナーのご両親のもとへ結婚挨拶に行くことを想定して、その際の流れやポイントをご紹介します。
結婚挨拶当日は、まず身だしなみを整えることから始めましょう。
男性はスーツが無難ですが、ジャケットスタイルでもとくに問題はありません。長髪であれば結んだり、無精ひげは剃ったりして、清潔感を意識した身だしなみを心がけることが大切です。
女性も清潔感にこだわった身だしなみが◎。膝丈のワンピースやスカートスタイルで、女性らしさを演出してみてはいかがでしょうか。派手すぎるメイクやネイル、アクセサリーは避け、控えめなコーディネートにまとめるのがおすすめです。
身だしなみを整えたら、ご両親の自宅または会場へと足を運びます。
部屋に通されたら、ご両親に対し明るく笑顔で挨拶をしましょう。そのあと、「○○がお好きだと伺いましたので……」といった言葉とともに、持参した手土産を渡します。このとき、袋に入ったまま、もしくは風呂敷に包んだまま渡すのはNG。必ず袋や風呂敷から取り出して、手土産のみを渡すようにしましょう。
そのあと、改めて挨拶をして自己紹介までしたら、ご両親との歓談を楽しみましょう。基本的には仕事や趣味、家族に関する話題がベスト。自己紹介を兼ねて自分のことを話したり、ご両親からパートナーの話を聞いたりして楽しい時間を過ごしましょう。
場の空気が和やかになったら、結婚の申し込みを男性から切り出しましょう。ここでのポイントは、歓談の雰囲気をキープしたまま切り出さないこと。気持ちを切り替え、誠実な態度で結婚を申し込むことが大切です。ご両親の目をしっかり見て、「必ず幸せにします」という気持ちを込めて自分の意思を伝えましょう。
無事に結婚の承諾を得たら、そのあとは両家の顔合わせの日程を相談したり、結婚式に関する希望をご両親に伝えたりしましょう。そして話が一段落したらご両親にお礼を伝えて退出し、終了です。なお、結婚挨拶にかける時間の目安は2時間といわれているので、それ以上長居をしないよう注意しましょう。
ぜひご参考に!結婚挨拶の文例を場面別にご紹介
結婚挨拶は、パートナーのご両親に家族として認めてもらうための重要なイベントです。そのため、場合によっては緊張がピークに達して頭が真っ白になり、うまく結婚の申し込みができなかったなんてこともあるかもしれません。こうしたトラブルを防ぐためには、あらかじめどのように挨拶をするか考えておくことが大切です。
以下で、場面別に挨拶文例をご紹介しますので、緊張しやすい方はぜひ参考にしてみてください。
玄関
結婚挨拶において、はじめにご両親と顔を合わすのは玄関(自宅とは別に会場を押さえた場合は、その会場の入り口など)です。もちろん、このときも挨拶は欠かさず行う必要があります。
パートナーのご両親とはじめて会う場合
「はじめまして、〇〇と申します。本日はお時間を頂戴し、ありがとうございます。」
「はじめまして、〇〇と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
「はじめまして、〇〇と申します。お忙しいところお時間を割いてくださり、誠にありがとうございます。よろしくお願いいたします。」
パートナーのご両親とすでに会っている場合
「こんにちは。本日はあらためて結婚のご挨拶にお伺いしました。どうぞよろしくお願いいたします。」
「こんにちは。お忙しいところお時間を作っていただき、誠にありがとうございます。よろしくお願いいたします。」
部屋
部屋に通されたら改めて挨拶をする必要がありますが、その文例は上記でご紹介したものとほとんど変わりありません。ここでは、主に結婚挨拶の文例をご紹介します。
結婚を申し込むとき
「〇〇さんを必ず幸せにします。〇〇さんとの結婚をご承諾いただけないでしょうか。」
「まだまだ未熟者の私ですが、精一杯〇〇さんを大切にします。どうか、〇〇さんとの結婚をお許しくださいますよう、お願い申し上げます。」
「〇〇さんと真剣にお付き合いをさせていただき、結婚を考えております。まだまだ未熟な点もありますが、〇〇さんと一緒に温かい家庭を築いて参ります。〇〇さんと結婚させて頂けないでしょうか。」
「〇〇さんと□年間真剣にお付き合いさせていただき、先日ふたりの結婚の意思が固まりました。今後は〇〇さんと共に歩み、幸せな家庭を築いていきたいと考えております。どうか私たちの結婚をお許しください。」
結婚の承諾を得たとき
「このたびは結婚を承諾いただきありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
「〇〇さんと幸せで温かい家庭を築いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。」
帰宅
結婚挨拶は、結婚の承諾を得たら終了というわけではありません。帰り際の挨拶も欠かさず行いましょう。
「本日は、まずご挨拶にと思い伺いましたので、そろそろおいとまをさせていただきます。」
「すっかり長居をしてしまい、申し訳ございません。そろそろ失礼させていだきます。」
「改めまして、◯◯さんとの結婚をご承諾いただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。」
「本日は誠にありがとうございました。どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。」
「本日はお時間を割いてくださり、ありがとうございました。今後の流れについてまた相談させていただければと思います。」
念のため押さえておこう!結婚を反対されたときの対処法
結婚挨拶では、結婚の承諾を得られない可能性もあります。その場合は、食い下がるようなことはせず一度引き下がることが大切です。もちろん、そのときも「本日はお時間を割いてくださり、ありがとうございました。」とお礼を伝えて退席するのがマナー。結婚を反対されたからといって取り乱したり、不機嫌になったりせず、最後まで誠実に向き合うことが大切です。
そして、結婚挨拶後に改めてパートナーと話し合いましょう。「身だしなみや言葉遣いに問題があったのか」「経済面で不安を与えてしまったのか」など、何が原因で反対されたのかをよく考えることが大切です。その原因を解消する、または解消できる旨を伝えられるようになったら、再度結婚挨拶に伺いましょう。そのときはきっと、結婚を認めてもらえるはずです。
事前準備をしっかり行おう
結婚挨拶は、結婚するふたりはもちろん、その両親にとっても一大イベントです。また今後の人生を左右する重要なものでもあるので、ミスやトラブルを避けるためにも、事前準備はしっかりと行いましょう。
合わせて、結婚挨拶時のセリフも前もって考えておくと、よりスムーズに結婚を申し込めるはず。今回ご紹介した文例を参考に、自分の想いを込めたセリフを用意しておきましょう。
その他最低限のマナーなどはこちら
夏に結婚挨拶をする方へ。
>>夏の結婚挨拶、服装はどうする?
更新日時:2020.12.18