プロポーズは一生の宝物となり、その後の結婚生活を支える思い出にもなります。失敗したくない一大イベントだからこそ、プロポーズのタイミングやプランに悩む方は少なくありません。そこでこの記事では、プロポーズに適したタイミングや必要な準備、当日の流れなど、先輩カップルたちの事例も含めて幅広く解説します。
プロポーズまでの交際期間
交際を始めてからプロポーズをするまでの期間は、どのくらいが適切なのでしょうか。これはカップルによって大きく異なります。知人や友人だった期間が長い場合、最初から結婚を意識して相手を探している場合、電撃的な直感が働いた場合などは、交際の申し込みと同時にプロポーズをする方もいます。
一方でじっくり3〜5年程度、中には10年近く交際してからプロポーズをする方もいます。特に学生時代からのカップルなどの場合は、ふたりで生きていく意思は固まっているものの、「状況が整ってから結婚を」と考えるケースが多いようです。
20代後半以降など、結婚を意識する年齢や社会人になって知り合ったカップルの場合は、交際半年から2年程度でプロポーズを考えるケースが多いようです。片方または双方に「30歳くらいまでに」「早く子どもがほしい」といった希望があり、それに向けての計画を進めるカップルもいます。
ただし、「この相手とやっていけそうだ」と決めるために必要な期間は、人それぞれで大きく異なるのも事実。「春夏秋冬を一緒に過ごしてから決めたい」と、1年の交際を目安にする方もいます。「これくらいが適切」という一般論はないので、自分たちの状況や関係性、価値観に応じて検討すると良いでしょう
プロポーズのきっかけや決めたタイミング
結婚の意思を固める時期はカップルによって異なりますが、実際には、どのようなタイミングで結婚を決めている方が多いのでしょうか。以下にて、プロポーズの主なタイミングをご紹介します。
気持ちが固まったから
「人生を共にできそうだ」と思える相手は、そうたくさんはいないもの。現実的に生活を一緒にやっていけそうか、お互いの良い面も悪い面も許容しあい、支えあっていけるかなど、交際の中で確信を持つことができ、その相手との家族になるイメージが持てたときに、決意を固める方は少なくないようです。
中には、自分が弱っているとき、ピンチのときに支えてもらったことが、結婚の決意につながるケースもあるようです。
交際の節目や適齢期を迎えたから
交際して3年などの節目は、結婚を意識しやすいタイミングです。特に、交際記念日を毎年パートナーとお祝いしているカップルは、「来年も一緒に」と将来のことを考えやすいため、この機会に結婚を決意する方もいます。
そのほか、結婚適齢期を迎えたタイミングで結婚を決意する方も少なくありません。結婚適齢期を迎えると、ご両親や親戚に「結婚はまだ?」と催促されることも。結婚を意識しやすくなるため、催促されたことをきっかけに結婚を決意する方もいます。
仕事が軌道に乗ってきたから
結婚するとお互いに支え合って生活をしなければならないため、「経済力がないと相手に負担をかけてしまう」と思い、結婚に踏み切れない方は少なくありません。また、転職などによって会社に入社したばかりだと覚えることが多く、結婚を考える余裕がないこともあるでしょう。
しかし、仕事が軌道に乗って昇進し、給与がアップすれば自信を持てるようになり、そこから「家族を守れる」という自信に繋がることがあります。その理由により、昇進や給与アップがきっかけで結婚を決意する方も少なくないようです。
子どもを授かったから
結婚を前提に交際しているカップルでも、すぐには決断できず結婚を躊躇している方は少なくないもの。しかし、子どもを授かると「自分がパートナーと赤ちゃんを守らなければ」と決断しやすくなります。妊娠の発覚を機に、プロポーズをする方は少なくないようです。
周りのみんなが結婚し始めたから
社内の同期や同級生の結婚のニュースが、あちこちから飛び込むようになり、結婚式にも参列する機会が増えるなかで、結婚したい気持ちが高まる方は少なくありません。結婚を考えていなかった人でも、「もうそんな年齢なのだな」と意識させられ、「自分たちもそろそろかな」とプロポーズを考え始める人も一定数いるようです。
プロポーズに人気のタイミングとできれば避けたほうが良いタイミング
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プロポーズをすることを決めたら、次に考え始めるのは「具体的なタイミングをいつにするか」ですよね。ここからはプロポーズに人気のタイミングと、できれば避けたいタイミングの両方をご紹介します。
プロポーズに人気のタイミング
プロポーズに人気のタイミングは以下の通りです。
ふたりの記念日
出会った日、初デートをした日、告白をした日、交際を始めた日や復縁をした日など、カップルにはそれぞれ、結婚に至るまでのドラマがあるもの。お互いにとって特に思い出深い日があれば、その日をプロポーズのタイミングに選んでみるのもおすすめです。
プロポーズによって、その日がより特別なものとなりますし、結婚後も年に一度、恋人時代を思い出せる大切な1日としていくことができるでしょう。
なんでもない日
なんでもない日にプロポーズをする人も一定数います。かしこまった演出をするよりも、「一緒に過ごすなかでふと結婚を申し込む」というような自然なプロポーズが好ましい、自分たちらしい、と感じる人もきっといるはず。
あえて日を決めず、家で一緒にくつろいでいる瞬間、ご飯を食べている瞬間など、ふたりでいる幸せを実感できた瞬間にプロポーズをするのも一案です。
パートナーの誕生日
年齢を重ねることで結婚願望が強まる方もいるため、パートナーの誕生日はプロポーズしやすいタイミングと言えるでしょう。
なんでもない日のデートで高級レストランを予約すると勘付かれてしまう可能性がありますが、誕生日ならサプライズにも最適です。気兼ねなくお祝いがしやすいタイミングなので、誕生日ディナーに見せかけて、プロポーズをする、といった演出もできます。
誕生日のプロポーズであれば、結婚後何十年経っても忘れる心配がありません。ただし、相手によっては「誕生日とまとめてお祝いをするより、新しい記念日を作りたい」と考えることもあるかもしれません。パートナーがイベント好きだったり、交際記念日を毎年祝ったりする方であれば新しい記念日を作りたいと思う可能性があるため、相手の性格を考慮してプロポーズのタイミングを決めると良いでしょう。
季節のイベント
街中がキラキラとした雰囲気に包まれるクリスマスやバレンタインなども、プロポーズに人気のタイミングです。イルミネーションで彩られている場所も多く、外を歩いているだけでもロマンチックな雰囲気になりやすいですし、冬の寒さもあって、ふたりでいられることの温かさや幸福感が身に染みて感じられることも、プロポーズに適した季節と言えそうです。
誕生日と同様、クリスマスやバレンタインのデートは着飾ったり、高級レストランを予約したりしても不自然にならないメリットもあります。ただし、イベント時は予約が埋まりやすいので、人気のレストランなどを狙う場合は早めに計画しておけると良いでしょう。
縁起が良い日
プロポーズにおすすめのタイミングには、縁起が良い日もあります。ふたりが新しいスタートを切る日は、できれば吉日であってほしいもの。「明るい未来を送れるように」という願いを込めて縁起が良い日を選ぶ方もいます。
縁起が良い日には、「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」「天赦日(てんしゃにち/てんしゃび)」「母倉日(ぼそうにち)」「大明日(だいみょうにち)」「天恩日(てんおんにち)」「大安」「友引」などがあります。
語呂合わせで覚えやすい日
語呂合わせでプロポーズをするタイミングを決めるのも一案です。例えば、語呂合わせの日には「1月2日(いつまでもふたりで)」「3月15日(最高の日)」「5月29日(幸福の日)」などがあります。プロポーズの日を語呂合わせで覚えられるため、忘れにくくなります。また、プロポーズに適した語呂合わせの日を選ぶことで、ふたりにとってより素敵な日になるでしょう。
プロポーズを避けたいタイミング
一方で、プロポーズを避けたいタイミングは以下の通りです。
環境が変化したとき
新卒で入社をしたタイミングや転職、異動して間もない時期などは、精神的に余裕がなくなる方も少なくありません。そのようなときにプロポーズを受けると、「なぜ今なの?」「ちょっと今は考えられない」といった反応をされる可能性も。新しい環境に慣れるまではあまり急がず、ふたりの絆を深めることに専念するのがおすすめです。
親しい人や身内に不幸があったとき
親しい人やペットなどに不幸があったタイミングも、「今じゃなくても」と受け取られてしまう可能性があります。プロポーズは、やはり存分に幸せな気持ちになれるタイミングのほうがベター。喪が明けてからにしたほうが、喜んで受け止めてもらいやすいでしょう。
相手が苦手なイベントのとき
イベントに対する意識は、個人差がとても大きいもの。例えば、「ハロウィンの盛り上がりが理解できない」といった価値観を持つ相手の場合、そのタイミングでプロポーズをすれば、「なぜわざわざ今日にしたの?」と思われてしまう可能性があります。できるだけ相手の好みや価値観を踏まえた上で、喜びそうなタイミングを狙うのがおすすめです。
プロポーズの準備と流れ
プロポーズをするタイミングを決めたら、次は当日の具体的な計画に取り掛かりましょう。思い出に残る1日にしたいならば、お店の予約や婚約指輪の用意などは早めに動いておく必要があります。「どんなプロポーズなら喜んでもらえるかな」とイメージしながら、必要な準備を行なっていきましょう。
当日のプラン(場所や時間帯)を考える
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、ホテルのレストランやテーマパーク、旅行先など「非日常的な場所」でプロポーズした(された)と回答した方は55.0%、「思い出の場所」でプロポーズした(された)と回答した方は13.2%という結果になっています。
「外に行くのが面倒だからと家でいいや」といったネガティブな選択をしてしまうと、相手に満足してもらえない可能性も。こうした情報も参考にしつつ、相手が喜びそうなこと、自分がしてあげたいことの両方を考えながら検討してみると良さそうです。
また高級レストランや夜景の見えるホテルを予約したり、旅行先であれば観光地を調べたり、ドライブデートであれば場所やルートを調べたりと、前もっての準備は抜かりなく行っておきましょう。家でプロポーズをする場合でも飾り付ける、ディナーを作る、指輪や花束を用意するなど、いろいろな計画ができます。
婚約指輪を準備する
婚約記念品を貰ったと回答した方は78.2%となっており、婚約記念品が婚約指輪だったと回答した方は89.8%という結果になっています。
婚約指輪は既製品であれば、当日に持ち帰ることができるものもあります。ただし、選べるデザインには限りがありますし、ダイヤモンドのグレードやサイズを変えたり、指輪のサイズを調整したり、刻印を入れたりするセレクトオーダーであれば注文から受け取りまでに通常4〜5週間はかかります。婚約指輪の受け取りまでに時間がかかるため、希望するデザインや予算を決めて、早めに店頭に相談しましょう。
趣向を凝らしたオリジナルの指輪を贈りたい場合は、オーダーメイドで作れる指輪もあります。既製品よりも受け取りまでに時間がかかるため、スケジュールを逆算して準備に取り掛かりましょう。
プロのアドバイスが欲しい場合は、ブライダルジュエリーのブランドやショップで選ぶのがおすすめです。パートナーの写真を見せたりファッションや好みを伝えたりすれば、相手が気に入りそうなデザインを提案してくれます。
「相手が一番気に入るデザインを贈りたい」という場合は、先にダイヤモンドのみを購入してプロポーズをし、あとから店舗にデザインを選びにいく、といったサービスを用意しているブランドやショップもあるので、検討してみると良いでしょう。
当日は落ち着いて伝えよう
プロポーズをするタイミングやプランを決め、準備を行なったら、あとは当日を迎えるのみ。どのような言葉で伝えるか迷ったときは、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
当日は交通事情などで、予想外のことが起こる可能性もゼロではありませんが、仮に計画通りにならなかったことがあっても、一番大切なのは真剣な思いと誠意を伝えること。ともに人生を歩んでいきたい思いを、しっかりとストレートに伝えていきましょう。
まとめ
以上、プロポーズをする理想的なタイミングやシチュエーションについてご紹介しました。プロポーズをした側もされた側も、人生で一番と言って良いほど幸せな気持ちに満たされる、そんな瞬間にできると最高ですよね。十分に検討と準備を重ねた上で、プロポーズを実行しましょう。
更新日時:2023.07.28