結婚のセレモニーの際、教会式や神前式、人前式などのスタイルに関わらず、結婚指輪を交換するのは当たり前。でも、結婚指輪はなぜ交換するのでしょうか? 結婚指輪の歴史や意味についてご紹介します。
【婚約指輪と結婚指輪の違い】
結婚に際して用意する指輪には、婚約指輪と結婚指輪があります。婚約指輪は婚約の証しとして男性が女性に贈るもの。一方、結婚指輪は結婚に際して男女で交換するものです。ですから、婚約指輪は男性が購入します。結婚指輪は相手の指輪をそれぞれが購入したり、どちらかが2人分を購入したり、2人分の指輪の費用を合算して折半したりとカップルによって様々です。
ちなみに、結婚の際に用意するジュエリーが指輪なのは、その形状にあります。丸は太陽と月という永遠のシンボルの象徴であり、指輪の丸い形もまた永遠を表すものと考えられました。だからこそ、永遠の愛を使う結婚の際に贈られるものとなったのです。
【結婚のシンボルとなった結婚指輪】
婚約の印として男性から女性(あるいは女性の父)へ指輪を贈る習慣は古代ローマ時代からその萌芽があったといわれますが、結婚の際に男女で指輪を贈り合う習慣はもっと遅く、9〜11世紀頃のことと考えられています。
指輪は夫婦の結び付きを意味するもので、中世ヨーロッパではさまざまな言い伝えが生まれています。例えば、ドイツでは花嫁は一生結婚指輪を外してはならず、外してしまうとつらいことや不和が家庭に入り込み、夫の愛が冷めてしまうと信じられていたそうです。
【永遠の愛を象徴する結婚指輪】
結婚式で結婚指輪を交換する意味とは、お互いに指輪を交換することで、永遠の愛を誓い合うという事から成り立っています。なお、左手の薬指にはめるのは、かつては左薬指の血管は心臓に直結していると信じられていたから。お互いの左薬指に結婚指輪をはめることは、ふたりが永遠に結ばれることを意味しているのです。また、左手の薬指に指輪をはめると、愛や絆が深まるともいわれています。
結婚指輪を日常的に身に着けることで、自分が結婚しているということを意識し、日々の励みにするという人も少なくありません。また、結婚指輪をしていることで、他人からの信頼を得られるという面も。結婚指輪は愛する人を身近に感じ、パワーをもらえる存在と言っていいでしょう。
神前式を迎える新郎・新婦へ
更新日時:2021.05.26