結婚して10周年の記念に指輪を贈るイベントがあるのをご存知でしょうか?これまでの感謝を込めて、そしてこれからも美しい関係が続くようにと、夫から妻へと指輪を渡す風習があるのです。どんなアイテムを贈れば良いのか、他の夫婦はどんなお祝いをしているのか、気になる方も多いかもしれません。そこで今回は、結婚10年目に指輪をプレゼントする風習「スイートテン」についてご紹介します。

 

結婚10年目のスイートテンとは?

 

スイートテンとは、結婚10周年の記念日に妻へ10石のダイヤモンドや1.0カラットのダイヤモンドを贈る風習のことです。日本には結婚10周年をお祝いする「錫婚式(すずこんしき)」 があるので、この際にダイヤモンドをプレゼントする人も多いようです。

錫婚式とは

錫婚式は、10 年目の結婚記念日を夫婦で祝うもので、ふたりが錫(すず)のように柔らかく清らかに歩んできたことを祝う式です。「10年という歳月を共に歩んできた夫婦だけが見せる美しさ」を錫の美しさに例えて名付けられたと言われています。錫は熱で溶けやすいという性質があるため、「錫のように柔軟で美しい関係がこれからも続くように」との願いも込められているといわれています。

別名「アルミ婚式」「アルミニウム婚式」と呼ばれることもあります。
錫婚式ではその名にちなんで錫製品をプレゼントしたいところですが、錫は滅多に手に入るものではありません。そのため、錫と同様の性質を持つアルミニウム製品で代用するケースもあることから、アルミ婚式とも呼ばれるようになったようです。

プレゼントは錫製のアクセサリーやタンブラーなど、錫婚式にちなんだ物が広く選ばれています。そのプレゼンとして、指輪やダイヤモンドを送る風習をスイートテンと言います。

一般的に錫婚式では、10周年の記念日を迎えたお祝いと共に「これからもよろしく」という意味を込めて夫婦でお祝いをします。記念日やサプライズが好きな夫婦はもとより、普段は記念日を意識していないという夫婦も、結婚10周年になる錫婚式には特別な過ごし方をしてみると仲がより一層深まるでしょう。また、これから20年、30年と連れ添っていく夫婦であることを認識できるはずです。

スイートテンの由来とは?

スイートテンが広まったきっかけは、とある企業のテレビCMといわれています。
婚約指輪を日本に浸透させるきっかけをつくったデビアス社が、「バレンタインデーやホワイトデーのように、結婚10年目にダイヤモンドを贈る習慣を新たにつくろう」と「スイートテン・ダイヤモンド」という名称のメモリアルジュエリーを発売したのです。もともとは商品名であったはずの「スイートテン・ダイヤモンド」という言葉だけが浸透し、今のような風習になったといわれています。

日本人には控えめな男性や恥ずかしがりな男性が多いため、普段から自分の気持ちを伝えることはあまりいないようです。スイートテンのような記念の年にジュエリーを贈る風習は、照れずに感謝の気持ちを伝えるきっかけになるので、男性をそっと後押ししてくれます。
なお、バタバタしていて満足にプロポーズできなかった人が改めて愛情を示すために、この風習を利用することもあるそうです。

スイートテンの風習はまだある?

スイートテンの風習は今でも残っており、10周年の記念日に合わせてダイヤモンドを贈ることは錫婚式の風習としても親しまれています。

スイートテンは、10石や1.0カラットのダイヤモンドを贈るという風習ですが、必ずしも高価なものにこだわる必要はありません。ダイヤモンドをあしらった指輪はもちろんですが、錫あるいはアルミニウムにちなんだ贈り物もスイートテンにぴったりです。愛する妻にプレゼントを贈ることで、10年を迎えたという実感がお互いに湧いてくるでしょう。

「錫婚式では必ずしもスイートテンの風習を取り入れなければならない」という決まりはありません。大事なのはこれからも末永く夫婦円満でいられることなので、お互いに嬉しいと思えるお祝いの品を用意するのがおすすめです。

結婚10年目のスイートテン。予算は?なにを贈るべき?

では、10周年の記念にどんなアイテムを贈るのが一般的なのでしょうか。予算からお祝いの方法までご紹介します。

結婚10周年の平均予算は?

ジュエリーかまたの記事によると、結婚10周年のプレゼントの平均予算は5万円~10万円ほどとのこと。結婚して10年ともなると結婚した当時より経済的に余裕があることも多く、比較的無理なく出せる金額といえるでしょう。

無理なく出せる金額とはいえ、値段だけでアイテムを決めるのは望ましくありません。ふたりのライフスタイルや好みに合わせて選ぶことが大切です。
夫婦であれば、お互いの収入や貯蓄の状況がわかる場合もあります。にもかかわらず、ふたりの給料や貯蓄にそぐわない金額のものを選ぶと、妻を心から喜ばせることはできないかもしれません。そのため、どれほど平均予算に合わせることにこだわらず、自分たちに合った金額のアイテムを選ぶことが大切です。

一般的に結婚10周年はふたりで祝うため、最も大事なのは夫婦が心から楽しめ、かつ喜べるものであることです。錫のように柔軟で美しい夫婦であり続けるためにも、きちんとお互いの意思を尊重したうえでプレゼントの予算を決めましょう。

結婚10周年におすすめのプレゼント

上記の予算を踏まえ、スイートテンにおすすめのプレゼントをご紹介します。

エタニティリング

指輪にダイヤモンドが敷き詰められたエタニティリングは、定番プレゼントのひとつです。途切れることなく埋め込まれたダイヤモンドが、永遠の愛をイメージさせます。
普段のコーディネートに合わせれば、大人っぽい雰囲気を演出できます。また、ビジネスシーンで着けても浮かない上品さも魅力です。
エタニティリングは、見た目は華やかですがデザインはシンプルなので、結婚指輪と重ね着けしやすいのも特徴のひとつ。夫婦でお揃いにして、結婚指輪と合わせてみてはいかがでしょうか。
ラザール ダイヤモンドのエタニティリング一覧

ネックレス

「手元は婚約指輪と結婚指輪があれば十分」という夫婦に人気なのがネックレスです。とくに、婚約指輪と結婚指輪どちらにも合わせやすいシンプルなデザインが好まれているようです。ダイヤモンドがあしらわれたデザインであれば、かしこまった席にも着けて行けるので重宝します。

スイートテンにちなんだ10粒の宝石をあしらったネックレスであれば、シンプルながらも華やかなので、上品な雰囲気を演出できます。
シンプルなネックレスであれば男性でも着けやすいので、夫婦でお揃いのネックレスを選ぶのも素敵です。
ラザール ダイヤモンドのネックレス一覧

食事や旅行

低予算で抑えたい夫婦におすすめなのは、食事や日帰り旅行です。
10周年にもなれば、子どもが誕生している家庭もあるかもしれません。恋人時代によく訪れた思い出の場所に家族みんなで出かければ、絆がより一層深まります。

結婚10周年ともなればお互いの好みもわかっているでしょうから、感謝の気持ちを込めてサプライズでレストランを予約するのも素敵です。いつもより足を伸ばして、高級店や人気店に出向いてみるのも良いですね。夫婦水入らずの時間を過ごしたいなら、行きつけのお店でゆっくりと食事を楽しむのもおすすめです。

10周年は節目ですから、ゆっくりと夫婦ふたりで旅行に行くのもおすすめです。温泉旅館で夫婦水入らずの時間を過ごしたり、思い出の地に再び訪れたりすると、楽しみ方はさまざま。新婚のときとは違い、落ち着いた雰囲気で旅行を楽しめます。

まとめ

まとめ

スイートテンは、結婚10周年のアニバーサリーに夫から妻へ感謝の気持ちを伝えるイベント。
普段あまり感謝の気持ちや愛の言葉を伝えないのであれば、このイベントでは素直になってみるのもよいかもしれません。夫婦ふたりが心から幸せになれるようなプレゼントやお祝いの方法を考えてみてください。

更新日時:2024.10.17