結婚が決まったら彼と一緒に買いに行く婚約指輪(エンゲージリング)。一粒ダイヤが輝くリングを想像する方が多いと思いますが、ダイヤモンドはどのようにリングに留めてあるのかご存知の方は少ないのではないでしょうか?今回はダイヤモンドをリングに留める方法に注目してみましょう。

■人気の婚約指輪(エンゲージリング)のデザインとは?

エンゲージリングの代表格といえば「ソリティア」や「ソリテール」と呼ばれるリング。これは真ん中に大きなダイヤモンドを配した定番のデザインです。立て爪で留めたダイヤモンドが輝く姿が古くから多くの女性を虜にしてきました。

最近人気なのが、小さなメレダイヤがライン状に輝く「エタニティ」や、メレダイヤを無数に埋め込んだ「バヴェ」リング。立て爪で留めたものより引っ掛かりが少ないのが特徴です。

■セッティングとは?

セッティングとは、宝石をリングに留める方法のこと。大きく分けて「爪あり」と「爪なし」の2種類があります。爪ありはいくつかの爪で宝石を留める方法で、ソリティアのリングに使用されます。爪なしは、宝石を埋め込んだり、挟み込むなどしてセットする方法でエタニティリングなどに使用されます。

■「爪あり」のセッティング

爪ありの方法は、主に次の方法があります。

・6つ爪

爪ありの方法で代表的な留め方が6つの爪で留める方法。比較的安定感があり、上品な留め方です。

・4つ爪

4つの爪で留める方法。金属で覆う部分が少ないので、たっぷりと光を取り込み、輝きを最大限に引き出せます。

・爪なしのセッティング

爪なしのセッティングには様々な方法があります。代表的なものは以下の通りです。

・レール留め

宝石を上下の金属で留める方法。見た目が電車のレールのようなことからこの名前が付けられました。いくつもの宝石を連続してセットできるので、エタニティリングに使用される技法。宝石と宝石の間に金属がないのでスッキリした見た目になります。

・テンションセッティング

爪がなく、まるで宝石が宙に浮いているような不思議なセッティング。地金の張力を利用している。地金に切り込みを入れ、宝石を挟んでセットする方法。多方面から光を取り込むことができるので、宝石が大きく輝くのが特徴。一方、衝撃で宝石がこぼれやすい留め方でもあります。

・彫り留め

地金にタガネと呼ばれる特殊なのみを使って宝石を埋め込む方法。小さなメレダイヤを埋め込むときに用いられます。別名、ドット留めとも呼ばれます。引っ掛かりが少ないので、宝石がこぼれにくく、結婚指輪などにも使われる技法。

・ベゼルセッティング

プラチナなどの地金で、宝石を囲むように台を作り、セットする方法。立体感が出せるので大きなダイヤモンドにも使える方法。宝石が落ちにくく、毎日身に着けることができるのが魅力です。

■自分に合うリングを見つけて

ダイヤモンドのセッティングには様々な方法があることがわかりました。婚約指輪といえばダイヤモンドが大きく輝くソリティアが一番人気。でも、立て爪は、どうしても引っかかりやすく、衝撃で歪んだり、ダイヤが落ちてしまう危険性も。毎日着けたい派の花嫁は、家事や荷物を運ぶときなどは取り外す習慣を。

エタニティやパヴェは、ダイヤのセッティングも丈夫で、洋服にも引っかかりが少なく安心逆に、パーティや同窓会など華やかな席では、華やかなソリティアがぴったり。自分が今後どのようなシーンで身に着けたいか?生活スタイルは?手持ちのジュエリーとの相性は?など、自分でイメージをして選ぶのがオススメです。指に着けた時の雰囲気も大切なので、試着も忘れずに。

更新日時:2020.12.24