婚約の記念として男性から女性へと贈る婚約指輪(エンゲージリング)。でも、最近は婚約指輪を用意しないカップルも増えているのだとか。今どきカップルの婚約指輪事情はどうなっているのか、考察してみました。
<婚約指輪を用意する人は約6割>
婚約したら婚約指輪を贈る。ミドル〜シニア層であれば当然のことかもしれませんが、現在では少し考え方に変化が見られるようです。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2018(全国推計値)」によれば、婚約記念品を用意した人は70.6%。そのうち婚約記念品を指輪(エンゲージリング)にしたのは90.6%とのこと。つまり、婚約指輪を用意した人は6割程度ということになります。
婚約記念品を用意しなかった理由としては、「お金がもったいないから」「普段身に着けるものではないから」「結納しなかったので必要なかった」「婚約指輪に意味を感じないから」などの理由が挙げられていました。
<婚約指輪は一生に一度の大切な贈り物>
確かに婚約指輪は値が張るものです。かつてのように「給料の3カ月分」とは言わないまでも、相場は30〜40万円くらい。20〜30代の男性にとって、決して安い買い物ではありません。
だからといって渡さないで済ませてもいいものでしょうか。婚約指輪は婚約の証しとして男性から女性へと贈るもの。「これからずっとあなたを守ります」あるいは「一緒に人生を歩いていきましょう」という男性の覚悟や気持ちを表すもので、このタイミングでしか渡せないものです。恋人として、あるいは今後は夫婦として、彼女へプレゼントを贈る機会は幾度もあるでしょうが、婚約指輪は一生に一度きりの大切な贈り物となるのです。
婚約指輪は高価とはいえ、価格帯はさまざま。10万円台で購入できるものもあります。「贈りたい気持ちはあるけれど、予算が…。」というのであれば、一度ジュエリーショップを訪れて相談してみるのもおすすめです。
<婚約指輪は本当に普段使いできない?>
婚約指輪はいらないと考える女性は、「もらっても普段着けられないし、たんすの肥やしになってしまってはもったいない」と考える人が少なくないようです。婚約指輪といえば、一粒ダイヤを爪で留めたソリティアリングが定番。このようなデザインだと、確かに普段気軽に身に着けるのは難しいかもしれません。
ただ、婚約指輪のデザインはバリエーション豊富。メレダイヤなどをあしらって、ファッションリング感覚で身に着けられるものもありますし、ソリティアリングでも爪を低くし、ダイヤモンドが引っ掛かりにくくなっているものもあります。そのようなデザインの婚約指輪を選べば、日常的に身に着けることも可能です。
また、結婚指輪との重ね着けも楽しみの一つです。選ぶ時から重ね着けを意識しておくと、身に着ける機会もぐんと増えるはずです。
<心の中では欲しいと思っている女性も…>
先の調査結果では、婚約記念品がなかった理由として「相手が買ってくれなかったので」や、「相手に悪いから」と答えている人も一定数いました。婚約指輪は高価なものだし、女性としては「欲しい」と言い出しづらい部分はあるのでしょう。でも、一生に一度のことですから、もし本当に欲しいと思っているのなら、気持ちを伝えるのがおすすめです。
実は男性が婚約指輪に無頓着な場合もあります。婚約指輪と結婚指輪の違いが分からなかったり、彼女から言われて初めて気が付くというケースも無きにしもあらず。だから、伝えてみると「あ、そうなんだ」となることも。直接は言いづらいというのであれば、デートの時にさりげなくジュエリーショップに誘ってみたり、ブライダルリングのパンフレットなどを見せるといった方法を取ってみては?
男性も「婚約指輪は必要ない」と勝手に思い込まずに、彼女の意向も聞いてみてください。婚約指輪を用意するかしないか、ぜひふたりで話し合って納得いく結果を出してくださいね。
更新日時:2020.12.24