永遠の愛の証として互いに贈りあう、結婚指輪。購入するにあたっては、「まずは相場を知って、なんとなく予算を考えておきたい」という人は少なくないでしょう。ほかのカップルが実際どのくらいの費用をかけているのか、価格を左右する要素にはどのようなものがあるのかなど、結婚指輪の購入に際して、気になる情報をまとめて解説します。

結婚指輪の平均価格相場

結婚指輪の費用相場は?価格が変わる要素と指輪選びのポイントも解説_1

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、ふたり分の結婚指輪の価格相場は首都圏平均で27.0万円。全国平均だと26.1万円という結果になっています。

ただし、上記はあくまで平均値です。細かい集計値を見ていくと、価格の幅は5万円以下から50万円以上までと、かなり広い分布が見られます。相場にあまりこだわりすぎず、ふたりが満足できる結婚指輪を選ぶようにしましょう。

結婚指輪の価格を左右する5つの要素

結婚指輪の費用相場は?価格が変わる要素と指輪選びのポイントも解説_2

似たような見た目の結婚指輪でも、価格がなぜ異なるのかご存じでしょうか。以下では、結婚指輪の価格を左右する5つの要素をご紹介します。

1)素材

まず結婚指輪に用いられる素材の価格は、一般的に、レアなもの(希少性の高いもの)ほど高くなる傾向があります。結婚指輪で人気の素材は、「プラチナ」と「ゴールド」の2種類。そのほかにも結婚指輪に用いられている素材はありますが、どの素材を選ぶかによって価格が変わります。

プラチナは希少性が高いため、素材としては高価ですが、結婚指輪にふさわしい白銀のカラーや上品な雰囲気、しっかりと強度がありつつも、加工がしやすく繊細なデザインが実現できる良さがあります。

結婚指輪で人気の素材であるゴールドも希少性が高いため、価格も比較的高めです。ゴールドは加工をしやすい性質を持つ分、シンプルなものからゴージャスなものまで、非常に幅広いデザインが揃っており、それが平均価格に影響しているとも推測できます。

最近では、プラチナとゴールドの両方を使ったコンビネーションのリングも登場しています。

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2)宝石の数

一般的に、夫の結婚指輪よりも妻の結婚指輪のほうがやや高い傾向となっています。

この要因として大きいのは、宝石の数です。夫は77.9%が「宝石なし」の結婚指輪を選んでいますが、妻で「宝石なし」を選んでいるのは22.5%。夫のリングは素材のみのシンプルなデザインが多く、その一方で妻のリングにはダイヤモンドなどの宝石が入ったデザインが多いためその分だけ金額が上がると推測できます。

3)リングの幅

結婚指輪の価格はリングの幅でも異なります。同じ素材でも、細めのデザインや小さなサイズだと価格は下がり、幅や厚みのあるデザインや大きなサイズだと、使われる素材の量に比例して価格も上がるのが一般的です。

そう聞くと、「価格が安いなら、細いリングにしようかな」と考える方もいるかもしれませんが、実際に手に着けてみて似合わなければ意味がありません。手の大きさや指の長さ、年齢などによって、「どのくらいの幅のリングが似合うか」は人それぞれ異なります。リングの幅は着け心地にも関わってくるため、自分が本当に欲しいもの、長く着けたいと思えるものを賢く選ぶことをおすすめします

4)ブランド

結婚指輪の価格はブランドによっても異なります。一見すると似たような見た目でも、価格差が大きく違うと「なぜこんなにも価格に違いがあるのか」と疑問に感じる方もいるでしょう。ブランドによっては、高品質の結婚指輪を取り扱っていたり、充実したアフターサービスを用意していたりすることがあるからです。その理由により費用が高くなる傾向にありますが、品質や購入後のサービスを考えると安心できると言えるでしょう。

5)注文方法

結婚指輪の注文方法には、「既製品」「セミオーダー」「フルオーダー」の3種類があります。既製品は、デザインが既に完成している指輪です。提示されている価格から高くなりすぎることはないので、予算に合わせて購入しやすいのが特徴です。

年収・年代別の結婚指輪の平均予算相場

結婚指輪にかけられる予算は、年収や年代でも変わってきます。「自分たちには、どのくらいの結婚指輪がベストなのだろう?」と考える際の参考情報として、年収や年代別の大まかな平均予算相場を見ていきましょう。

<年収>

景気の良かった1980年代頃には、婚約指輪に関しては、<給料3ヶ月分>が一般的、という時代がありました。結婚指輪に関しても、婚約指輪まではいかずとも、高級品であればあるほどステータスになる時代でした。

しかし、上述したように、最新の夫婦ふたり分の結婚指輪の平均価格は27.0万円。国税庁が行った令和3年分の民間給与実態調査によると、日本人の平均年収は443万円なので、それを12ヶ月で割ると月収約37万円になります。結婚指輪の費用相場をもとに考えると、月収1ヶ月分以内の指輪を購入する方が多いと言えるでしょう。

<年代>

年代によっても、結婚指輪の購入価格には多少の開きが見られます。

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、24歳以下の結婚指輪の平均購入金額は24.9万円。25〜29歳が26.4万円、30〜34歳が30.1万円、35歳以上が25.6万円となっています。年齢が上がるにつれて収入面でも余裕が出てくるため、品質にこだわって高額な結婚指輪を購入する方が多いと思われがちですが、35歳以上は平均相場が下がる結果になっています。35歳以上になると、「高価な結婚指輪は一種のステータス」と考えるよりも、本当にふたりの好みに合う結婚指輪を購入する方が多いからかもしれません。

結婚指輪選びの際に注目したいポイント

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結婚指輪を選ぶ際に大切にしたいポイントは、以下の通りです。

1.素材の強度や特性(使いやすさ)

結婚指輪は日常的に長く着けることを前提に購入するものです。そのため耐久性や強度、金属アレルギーの有無など、素材別の特性を踏まえて選ぶことをおすすめします。

仕事や家事の間も着けている予定の方は、着け心地が良い上に傷が付きにくく、変色や変形も起こりにくい素材を選ぶのがベストです。金属アレルギーが心配な方は、購入するときに店頭で相談してみると良いでしょう。

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2.デザイン

結婚指輪のデザインは、仕事、プライベート、冠婚葬祭などTPOを問わず着用できるものが好まれます。そのため、比較的シンプルなデザインを選ぶ人が多くなります。複雑な凹凸がないデザインを選ぶと汚れもたまりにくく、お手入れが楽です。

「婚約指輪や手持ちのアクセサリーと重ね着けしたい」という方は、それらとのバランスも含めて検討すると良いでしょう。婚約指輪を日常使いする人が増えている近年は、最初からセットとしてデザイン・販売されている結婚指輪も人気です。

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3.ブランド

結婚指輪は一生に一度のものなので、好きなブランドや憧れのブランドで選ぶことも検討してみると良いでしょう。妥協しないで選んだほうが着用時の喜びや幸福感も大きく、永く大切に着用していくことができるはず。また普段からお気に入りのブランドで購入すればテイストが揃うため、手持ちのアクセサリーとも違和感なく重ね着けを楽しめます。

なお、ダイヤモンドの質にこだわりたい方は、世界基準のダイヤモンドカット技術を持つラザール ダイヤモンドもぜひ検討してみてください。NY発のダイヤモンド専門のブランドで、高品質なダイヤモンドをあしらった結婚指輪を多数取り扱っています。

4.オリジナリティ

一生に一度の機会と考えれば、オリジナリティにこだわって結婚指輪を選ぶのも一案です。一から手作りできるものや、フルオーダー、セミオーダーの指輪を扱っているショップも多くあります。希望のデザインや質感に合わせて素材を選んだり、自分たちの手でリングに刻印を入れたりする過程では、ふたりの想いが込もった“世界のひとつの指輪”に仕上げることが可能です。

ただしオーダーメイドの指輪は、一般的に既製品よりも価格が高くなる傾向があります。ダイヤモンドなどの宝石をふんだんに入れたり、素材にこだわったり、指輪のボリュームが大きくなるほど、価格は上がると考えておくと良いでしょう。既製品でも素敵な指輪はたくさんあるので、費用面が心配な方は、まずは既製品の中から気に入るものを探してみるのもおすすめです。

5.価格

結婚指輪を購入する際は価格を考慮することも大切ですが、もちろん気に入った結婚指輪があれば高くてもその指輪を購入することが理想ではあります。さまざまな選択肢をバランスよく検討し、一生モノの結婚指輪をさがしてみましょう。

【おまけ】結婚指輪の費用は誰が支払う?

「結婚指輪の費用は誰が負担するのか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。ここでは、主に3つの支払い方法をご紹介します。

どちらか一方が全額負担する

「収入が多いほうが支払う」「婚約指輪を購入してもらったから結婚指輪は自分が購入する」などの理由により、どちらか一方が全額を負担する方もいます。結婚指輪の購入費用を全額支払う場合は負担が大きくなってしまうため、必ずふたりで話し合って決めることが大切です。

折半する

結婚指輪の購入費用を折半する方もいます。折半の場合はふたりで費用を出し合いますが、結婚指輪の費用が異なるのであればきれいに半分ずつ出すと不満が生じる可能性があります。結婚指輪の費用が高いほうが少し多めに出すなど、話し合って決めると良いでしょう。

ふたりの結婚資金から支払う

ふたりの結婚資金から結婚指輪を購入する方も少なくありません。これなら、「どちらかが多く支払った」と喧嘩することもないでしょう。ただし、結婚資金には結婚式の費用や新婚旅行の費用なども含まれているため、使いすぎには注意が必要です。

まとめ

結婚指輪を選ぶ上で、費用面は無視できないポイントですが、それなりに値段が張るものなので、価格以外のポイントにもしっかり注目して選ぶのがおすすめです。一生の愛の誓いを込める唯一無二の指輪でもあるので、デザインや着け心地にこだわって、納得のいくものを選びたいもの。結婚したことやその喜びを深く実感できるような、ふたりが心から気に入る指輪を見つけてください。

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更新日時:2023.05.31